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Lennaプロジェクト

アコースティックフィールドでは、これからの音楽やその環境を見据え活動するチームに参加しています。

​Lenna(レナ)は、ヴォイスアーティスト細井美裕のアルバム「Orb」に収録された1曲です。

この曲は、22.2chフォーマットの作品で、アルバムにはヘッドフォンリスニング用としてHPL音源が収録されています。

 

ただしこれは、通常のHPL音源の制作の様に、スピーカーMixで制作された22.2chマスターをHPL化しているのではなく、はじめからHPLモニタリングでヘッドフォンを使っての22.2chバーチャルMixにより制作されました。

つまりHPLのヘッドフォン用音源がマスターになるわけです。

そのマスター音源がそのままアルバムには収録され、ハイレゾ版も配信サイトで購入することができます。

また、そのヘッドフォンMixによる22.2chは、スピーカー再生用の24trk音源としても96kHzサンプリングバージョンが発売されており、ヘッドフォンMixによるサラウンド制作が可能であることを示唆するだけでなく、日本音楽スタジオ協会が選ぶ録音エンジニアへ送られる日本プロ音楽録音賞を受賞したことで、その質を保証する結果となっています。

第26回日本プロ音楽録音賞、ハイレゾリューション部門優秀賞、ニュープロミネントマスター賞ダブル受賞。

これまで5.1chなど多チャンネルのスピーカーシステムが無いことで制作を断念していたと思いますが、大半のMixをヘッドフォンで時間をかけて行い、仕上げをサラウンド対応のスタジオで行うと言った新たな制作プロセスにより、サラウンド作品化の機会を大幅に増やすことが出来ます。

そしてHPL音源としてリリースすることでより多くの人に楽しんでもらえます。

さらには、Lennaの48kHzサンプリング24trk音源はクリエイティブコモンズのライセンス下で無料配布されており、マルチチャンネルの音楽、音響、オーディオなど様々な研究や開発の素材として使用することが出来ます。

https://miyuhosoi.com/lenna/

リリース後、Lennaは2つのインスタレーション作品としても公開されました。

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]のオープン・スペース2019「別の見方で」展

この2つのインスタレーションは全く異なる環境でLennaを聴かせてくれます。

ICCでは無響室を暗転し視界をゼロにした中で、たった2台のスピーカーにより生まれた22.2chの空間に浸る。

YCAMでは前面に窓があり、時には話し声が聞こえるようなるオープンなギャラリーで22.2chスピーカーシステムによるLennaと遊ぶ。

そうした作品展開も評価され、芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を表彰する文化庁メディア芸術祭のアート部門新人賞を受賞しています。

第23回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞受賞。

Lennaは一つの音楽作品ですが、このように様々な環境で作り鑑賞することを考える機会を与えてくれます。

​今後も様々な形でLennaが公開されると思いますので、ご期待ください。

アコースティックフィールドでは技術サポートを行うと共に、ユーザーとしてもLennaを立体音響技術やサウンドデザインの研究に役立てています。

- Lenna関連一覧 -

Lenna (アルバム「Orb」) - ハイレゾ音源
Lenna (アルバム「Orb」) - オンラインショップ (CD)

Lenna (アルバム「Orb」) - サブスクリプション
Lenna 24trk - ハイレゾ音源 
Lenna 24trk - 無料配布 (クリエイティブコモンズ)

Lenna - ICC

Lenna - YCAM

- Lenna制作チームクレジット -

Lenna(2019)
Concept&Voices&Recorded: 細井美裕
Composer: 上水樽力
Mixed: 葛西敏彦 (studio ATLIO), 蓮尾美沙希
Mastered: 風間萌(studio ATLIO)
Recording assisted: 飯塚晃弘(studio ATLIO)
3D Audio Designer: 蓮尾美沙希
3D Sound System: 久保二朗 (アコースティックフィールド)

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